強力な 「側面支援」を得て
川尻日本ATMとして会社に独立するという話になった時に、やっぱり新しい会社にはちゃんとした出資者がいないといけないし、これはしっかり応援したいなと思いました。その出資者にふさわしいのは、やはりATM監視・運営業務のアウトソーシングビジネスの延長線上にあるパートナー会社さんたちなんですよね。「今、中野さんはライバルとしていろんなことをやっておられるかもしれないけど、 将来的にお互いにいろんなことができるように、バックアップをした方がいいんじゃないですか」と声を掛けました。
中野住友銀行さん、特に川尻さんのお蔭でいろいろなパートナー会社さんに出資していただき、株主になっていただきました。それがなかったら誰からも支援を得られず、厳しかったと思います。「なぜうちに出資してくださるんですか?」と聞いた時に、「川尻さんから言われたから」というお答えが本当にありました。私としてはプレゼンテーションや構想が良かったからと言われたかったのですが。
川尻さんのお蔭で
支援を得られました。
アウトソーシングの 「メリット」
アウトソーシングするうえで、銀行側に何か準備をお願いすることはあったのですか。
中野いいえ。銀行さん自身のやり方を変える必要はないんです。 私たちが業務を請け負ったら、お客さまにご迷惑をお掛けしないように業務を共同化、共通化するのが一番最初です。ATMの運用や警備会社のやり方というのは、銀行さん毎に違いますから、複数行やらせていただくと、だんだん知見が溜まってきて、どのやり方が1番良くて、効率的かが分かってくるんです。それで今度は、当社のやり方はこうですので、このように変えてくださいとご提案します。それでお客さまのコストカットにつながるんです。銀行さんが独自でやられていると、自分のいいところや悪いところがわからないんですよ。それをまとめてやっていると、「最適解」が作れるというわけなんです。
川尻コストカットのメリットはありましたよ。それが 例えば1億だったとしても、10年経てば10億になります。 意外と馬鹿にできない数字になっていくんです。それが積み重なって、どんどん経費率を下げていくわけです。
コストカットを積み重ねて
経費率を下げる。